専門は社会学、生活保障論、若者政策、貧困や社会的孤立等の問題について、日本および国際比較研究に従事。とくに、ポスト工業化をはじめとする社会経済構造が大人になる意味と過程にどのような影響を及ぼしているかに関する研究(若者研究)を主に手がけてきた社会学者です。
東京教育大学文学部経済学卒業、社会学卒業、お茶の水女子大学修士課程修了。社会学博士。
千葉大学教授を経て放送大学教授・副学長。2018年以後、放送大学/千葉大学名誉教授
内閣府子どもの貧困に関する有識者会議座長、内閣官房こども政策の推進に係る有識者会議構成員、公益財団法人あすのば理事、首都圏若者サポートネットワーク運営委員長等を歴任。主な著書に、『アンダークラス化する若者たち』(共著 明石書店)『下層化する女性たち』(編著勁草書房)『若者が無縁化する』(筑摩書房)『すべての若者が生きられる未来を』(編著岩波書店)『若者政策の今とこれから』(編著 明石書店から刊行予定)
- 必修科目
- ケア原論
2023
7/24
ケア原論6「若者の「自立」の変容とリスク ~長期化する<成人期への移行>時代のなかで~」
講師:
宮本 みち子(千葉大学名誉教授・社会学者)
◼講義概要
不安定な雇用形態で、低賃金で働き、結婚して家庭を築くことができない、新しい社会階級「アンダークラス」が若者の2割に達しています。このような状態に対して、従来の社会保障制度で守られず、親と同居している例が多くなっています。また、親に虐待されてきた子ども、放置された子どもや若者が顕在化しています。
失われた20年(30年)の間に起こった社会の変化は、子どもや若者世代に重大な影響を及ぼしてきました。
3年間におよぶコロナ禍は、それ以前から顕在化していた貧困・孤立・格差をより一層拡大し、コロナ禍が終わったから治まるというものではありません。厳しい状況に置かれ、孤立している人たちの社会的絆をつくり、多様な形での社会参画ができる環境を作る必要があります。その状況をいろいろな角度からお話します。
不安定な雇用形態で、低賃金で働き、結婚して家庭を築くことができない、新しい社会階級「アンダークラス」が若者の2割に達しています。このような状態に対して、従来の社会保障制度で守られず、親と同居している例が多くなっています。また、親に虐待されてきた子ども、放置された子どもや若者が顕在化しています。
失われた20年(30年)の間に起こった社会の変化は、子どもや若者世代に重大な影響を及ぼしてきました。
3年間におよぶコロナ禍は、それ以前から顕在化していた貧困・孤立・格差をより一層拡大し、コロナ禍が終わったから治まるというものではありません。厳しい状況に置かれ、孤立している人たちの社会的絆をつくり、多様な形での社会参画ができる環境を作る必要があります。その状況をいろいろな角度からお話します。
講師プロフィール
千葉大学名誉教授・社会学者