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2023
10/2

ケア原論7「健康と幸福 〜健康だから幸福か、幸福だから健康か〜」

講師: 紅谷 浩之(医療法人社団オレンジ 理事長)
◼講義概要
暮らしの中に医療やケアを届ける、在宅医療・在宅介護。
病気や障害を持っていても地域で暮らすことを可能にするこれらの医療福祉の役割は重要ですが、その目的はどうあるべきでしょうか。
苦痛を取り除く、病気を治す、長生きできる。幸せに暮らす、いい人生だと思える。何が目的で何が手段か。単に命を長らえるのではなく、人の暮らしや人生を豊かなものにしようと考えたとき、生物医学が本来持っているサイエンスアプローチだけでは困難になります。人々と医療や福祉との出会い方を変えていくために、アートの存在や、街づくりの視点が重要になってくるのかもしれない、と考えながら模索している、地域医療・福祉の現場についてお話しし、皆さんとディスカッションできれば嬉しいです。

 

 

 

講師プロフィール

医療法人社団オレンジ 理事長

紅谷 浩之

【紹介】
福井医科大学を卒業後、救急・総合診療を中心に研修し、名田庄診療所、高浜町和田診療所にて在宅医療・地域医療を学び、その経験を生かし、 2011年福井県初の在宅医療クリニックを福井市に開設。 2012年 医療ケアが必要な子どもたちの活動拠点 「オレンジキッズケアラボ」を開設し、子どもたちと共に様々な活動を実施している。 国の事業の中では、厚生労働省・消防庁の人生会議関連のガイドライン改訂や愛称選定・普及啓発、傷病者搬送の委員会などに参加。医療的ケア児保育支援モデル事業などにも関わる。 現在、 こども家庭庁「 こども・若者参画及び意見反映専門委員会 」、厚生労働省「人生会議(ACP)国民向け普及啓発事業」に参加。

【略歴】
福井県福井市出身
2001年福井医科大学卒業
2003年より福井県名田庄村、高浜町にて地域医療研修・実践。
2011年福井県初の在宅医療専門クリニック、オレンジホームケア クリニック開設。
2012年医療ケアが必要な子どもたちの活動拠点 OrangeKids’CareLab.開設。
2015年より、軽井沢に医療ケアが必要な子どもたちの滞在プロジェクト “軽井沢キッズケアラボ ”を毎夏開催。
2016年 1月 外来をベースに地域包括ケア診療を行う「つながるクリニック」開設
2020年、軽井沢に医療と福祉と地域の子どもたちと創る “ケアの文化拠点・ほっちのロッヂ ”を開設。
2021年、縮小地域での地域医療の最適解を求めて、地域支援型診療所を開設(福井県勝山市:勝山オレンジクリニック)
モットーはBeHappy!。目標は誰もがハッピーに暮らせるまちづくり。
ライフワークは、小児在宅医療(医療的ケア児 )、人生会議、ポジティヴヘルス。

【著書】
・「在宅医ココキン帖」へるす出版;2019/07
・「わたしたちの暮らしにある人生会議」金芳堂;2021/12