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2023
4/25

ダイバーシティ実践論1「生命体としての病院 「つながり」を生むホリスティックなアートの力」

講師: 森 合音(四国こどもとおとなの医療センター アートディレクター、NPOアーツプロジェクト 代表、アートミーツケア学会 共同代表、宝塚大学 看護学部 客員准教授、猪熊弦一郎現代美術館 理事)
◾️講義概要
私は自身の体験から「痛み」のあるところにこそアートが息づくと信じています。病院には日々たくさんの「痛み」が生まれます。これまで当院で導入されてきたのは「作品」という完成されたアートではありません。アートの役割は院内にある「痛み」を創造力と循環によって回復させること。つまり長期的な視点で取り組む問題解決であり、医療者も患者もクリエイターも共に、対話を通じて知恵を出し合い「新しい病院」を作る、終わることない全員参加型の病院づくりです。人の痛みに寄り添う「病院」という場所にこそ「つながり」に気づき、新たな「つながり」を生み出し続けるホリスティックなアートの力が必要だと思っています。

講師プロフィール

四国こどもとおとなの医療センター アートディレクター、NPOアーツプロジェクト 代表、アートミーツケア学会 共同代表、宝塚大学 看護学部 客員准教授、猪熊弦一郎現代美術館 理事

森 合音

2005年 富士フォトサロン新人賞受賞 写真家として活動
2009年 独立行政法人国立病院機構香川小児病院での壁画制作をきっかけにアートディレクターとして同病院勤務。
2012年、四国こどもとおとなの医療センター建設時、病院全体のアートディレクションを担当。現在アートディレクターとして同病院勤務。