- 必修科目
- ケア原論
2017
11/4
虐待防止 地域共生型福祉へ
講師:
野沢和弘(毎日新聞)
障害者に対する虐待が度々報道され、それがきっかけとなり、障害者権利擁護制度の法整備が進んできました。障害者虐待防止法が施行された現在でも、残念ながら虐待はなくなっていません。
どこでも虐待の芽は生まれる、障害がある長男を持つ私にもその芽はある、と野沢さん。ある施設では、支援の難しい利用者が次々に増え、職員たちもどう対応たら良いかわからなくなった。現場がパニック状態に陥り、ついには手をあげてしまい、それを見ていた他の職員も何も言えず、アリ地獄に引き摺り込まれていくようにエスカレートしていった。最初は些細なこと(芽)から始まり、それがエスカレートしていき、ついには誰にも止められなくなる。
支援のミスが発生することを恐れず、自分は虐待なんかしない、という傲慢さを恐れてほしい、と野沢さんは語ります。
自傷行為のある方や治療をする際などに行う身体拘束が問題行動を誘発させているケースもあります。守るために押さえつけることが逆効果となって、恐怖を感じて余計に暴れてしまうことも。感覚が過敏であったり、コミュニケーションが困難であったりする相手に対して、その場しのぎの拘束や、自分だけの理由で押さえつけてはいけない。その人の障害特性ばかりに目を向けず、その恐怖を感じさせない環境を作ることで対応することが重要です。
法律や制度ができたからといって、簡単に社会は変わらない。ただし、教育によって、未来は変えることができるという言葉で結びました。
どこでも虐待の芽は生まれる、障害がある長男を持つ私にもその芽はある、と野沢さん。ある施設では、支援の難しい利用者が次々に増え、職員たちもどう対応たら良いかわからなくなった。現場がパニック状態に陥り、ついには手をあげてしまい、それを見ていた他の職員も何も言えず、アリ地獄に引き摺り込まれていくようにエスカレートしていった。最初は些細なこと(芽)から始まり、それがエスカレートしていき、ついには誰にも止められなくなる。
支援のミスが発生することを恐れず、自分は虐待なんかしない、という傲慢さを恐れてほしい、と野沢さんは語ります。
自傷行為のある方や治療をする際などに行う身体拘束が問題行動を誘発させているケースもあります。守るために押さえつけることが逆効果となって、恐怖を感じて余計に暴れてしまうことも。感覚が過敏であったり、コミュニケーションが困難であったりする相手に対して、その場しのぎの拘束や、自分だけの理由で押さえつけてはいけない。その人の障害特性ばかりに目を向けず、その恐怖を感じさせない環境を作ることで対応することが重要です。
法律や制度ができたからといって、簡単に社会は変わらない。ただし、教育によって、未来は変えることができるという言葉で結びました。