[プログラム実践演習]障がいのある方々の困難な体験環境をアートで解決する センサリールームプロジェクト

感覚過敏の子どもとその家族が観戦するための部屋を制作しスタジアム内に設置します。

プログラム実践演習の授業で受講生が出したアイディアをもとに、インストーラーがプロダクト化したセンサリールームや大学院美術研究科デザイン専攻 Design Embody(橋本和幸研究室)が制作したセンサリールムが天皇杯の試合会場で実際に使用されます。

 

パース:センサリールーム01 

制作:東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻 Design Embody研究室 橋本和幸(東京藝術大学教授)、宇川開、関根芽依

 

パース:センサリールーム02 

制作:東京藝術大学Diversity on the Arts Project(DOOR) インストール:玉置真、青木春菜

 

 

パース:カームダウンルーム

制作:東京藝術大学Diversity on the Arts Project(DOOR) インストール:菊地良太、青木春菜

 

 

 

「SDGs×ARTs展」(2021年7/22-8/31 東京藝術大学大学美術館)展示風景

 

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発達障害(自閉スペクトラム症)や感覚過敏の特徴のある子どもなど、大きな音や他人の視線、予期せぬ出来事、など非日常が苦手な人にとって、スポーツの試合会場は刺激が強く、観戦の機会を持てない人が数多く存在しています。そのような特徴を持つ子どもとその家族が試合会場で安心して観戦するためセンサリールームの必要性が日本でも求められています。センサリールームとは、明るすぎない照度と、大きな音や声などの大音量を遮る遮音が施され、人混みや周囲の視線を避けて安心して観戦できる部屋のこと。専門のスタッフにより運営されています。

 

このプロジェクトでは、公益財団法人日本サッカー協会とともにARTの視点から観戦が困難な人の「違い・困りごと」を見つめ、サッカーの試合会場に設置するセンサリールームの形を探り制作、実際に設置します。

 

一言で感覚過敏と言ってもそれぞれ苦手なこと、居心地のよいことは異なるため、センサリールームに特定の型があるわけではなく、科学的見地・福祉的視野にデザイン性や美術の視点が加わることで、従来のセンサリールームに拘らない「観戦のスタイル」にも一石を投じることを目指しています。

 

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障がいのある方々の困難な体験環境をアートで解決する センサリールームプロジェクト

天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 

|日 程|2021年12月19日(日)14:00キックオフ
|主 催|東京藝術大学, 公益財団法人日本サッカー協会
|制 作|東京藝術大学履修証明プログラムDiversity on the Arts Project(DOOR)
東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻 Design Embody研究室 橋本和幸(東京藝術大学教授)、宇川開、関根芽依
インストール:青木春菜、菊地良太、玉置真 
アドバイザー:橋口亜希子
|監 修|日比野克彦(東京藝術大学美術学部長/DOORディレクター)
|協    賛|株式会社ムラヤマ、fujie textile 
|助 成|東京藝術大学/「I LOVE YOU」プロジェクト

|公式URL|https://www.jfa.jp/match/emperorscup_2021/news/00028400/