「ケアとアートの教室」
藝大でアート?
東京藝術大学学生と社会人がともに学んだ「アート×福祉」プロジェクトの記録
アートという光を当てると、見えないものが見えてくる
「死にたい人の相談にのる」という芸術活動
老人の方とつくる演劇で認知症を疑似体験
お葬式まで出すホームレス支援
セックスワーカーの法律相談
西成のおばちゃんと立ち上げるファッションブランド
トリーチャーの当事者と考える「普通」とは何か
介護、障害、貧困、LGBTQ+、そしてアート。様々な分野で活躍する人々と、東京藝術大学 Diversity on the Arts プロジェクト(通称DOOR)の受講生がともに学び、考える。
そこから見えてきたのは、福祉と芸術が「人間とは何かを問う」という点でつながっているということ。
ケアとアートの境界を行く17項!
❖目次❖
はじめに 伊藤達矢
なぜ「アート× 福祉」? アートの特性が社会を変える 日比野克彦
❖講義編❖
「助けて」といえる社会へ ホームレス支援と「子ども・家族marugotoプロジェクト」 奥田知志
「風テラス」という試み セックスワーカーの法律相談 浦﨑寛泰
ダイバーシティと「表現未満、」 重度知的障害者と家族の自立 久保田翠
鬱から始まるアート 躁鬱研究家と「いのっちの電話」 坂口恭平
誰もが誰かのALLYになれる 多様な性のあり方とフェアな社会 松岡宗嗣
「アートなるもの」がアートを超える 服から始まるコミュニケーション 西尾美也
つながりがつくる希望 介護民俗学と「すまいるかるた」 六車由実
老いと演劇 認知症のひとと楽しむ「いまここ」 菅原直樹
罪を犯したひとたちとどう生きる? ドキュメンタリー制作から考える修復的司法 坂上香
❖実践編❖
福祉と建築が向き合う、答えなきもの 金野千恵×飯田大輔
普通って何だろう? 「見た目問題」を超えて 石田祐貴
日常というギフト 地域の「信頼」というセキュリティ ミノワホーム
誰かのミカタ地図 孤立したひとの居場所をつくる 香取CCC
他者について想像する力、変わろうとする力 田中一平
〈DOOR受講生鼎談〉 アートとは、福祉とは、多様性とは?