【2025.10/10〜12】「再来さんや芸術祭2025」
2021年に東京藝大・武蔵野美大の留学生を中心として始まり、以降毎年10月に開催されている「再来さんや芸術祭」にアーティストとして参加します。
舞台は、かつて日雇い労働者の街として知られ、現在は急速な都市開発により変貌を遂げつつある東京・さんや地区。
開発の進行に伴い、文化の均質化や異質な存在の排除が進み、街の記憶や多様な価値観は失われつつあります。本芸術祭は、この状況に問いを投げかけ、都市と「他者」との関係を見つめ直すことを目的としています。
2025年のテーマは「Let the Whispers Lead」、さんやに埋もれた微かな声に意識を向けることで、社会の中にある「ささやき」に身をまかせ、感受性を大切にしながら新たな表現や対話の可能性を探ります。
公式サイト:https://sairai-artfest.com/#exhibition
公式SNS:https://www.instagram.com/sairai_sanya/
開催期間:
映像上映:10月10日(金)~10月12日(日)
午後5時〜7時
展示作品・ワークショップ:10月11日(土)~10月13日(月)
午前11時~午後5時(最終入場)
受付
①居酒屋再来
〒116-0003 東京都荒川区南千住2-31-8
(JR常磐線、地下鉄日比谷線、つくばエクスプレス「南千住駅」より徒歩5分)
②玉姫公園(グランド入口)
〒111-0022 東京都台東区清川2-13-18
入場料:500円~(特典付き)
※さんや住民無料
山谷にはこれまで長く、日雇い労働者やアウトサイダーの物語が語られてきました。しかしながら、現代社会において彼らの声はますます微かになり、街の風景も絶えず変化を遂げています。街並みも古い建物が壊され、新しい集合住宅が立ち並ぶ、その変化の中で元々か細かった声はさらに覆い隠されていくかのようです。
かつて日雇い労働者の悲哀を歌った人々の歌声も、いまは遠くへと漂い去ろうとしています。私たちは、そうした声を異邦人としての視点からすくい取り、微かな行為を通して捕らえようと試みています。そして、その声に導かれることで、大きな物語とは異なる、ささやかでありながら温かな世界へと歩みを進めたいと考えています。

