第51回定例会 カラフルに心を表現!”繋がる”WS体験とその事例紹介

NEXT DOOR世話人

開催日: 2024年11月23日(土) 

NEXT DOOR第51回定例会は、2人の修了生による実践の紹介を行いました。はじめに、日頃カラフリストとして活動する4期生川上によるオンラインワークショップを体験していただきました。 

講座やイベント等がオンラインで開催されることも増えました。主催者・参加者共にそのことに慣れては来たものの、やっぱりリアルで会って繋がることと比べると「なにか物足りない……」と言う声を受け、色をきっかけに「繋がる」とは?「参加する」とは?に焦点を当てたワークに取り組んでいただきました。 

短い時間でしたが、何度も会話する機会を得ること、自分の心の内を語り、相手の人となりを覗き見ることを通じて、1つのワークを経るごとに笑顔が増えたり身振りが大きくなったりと、お互いの心が柔らかくなっていく様子が窺えました。 

「繋がる」=みんな(輪)とわたし(点)ではなく、みんなとわたし(輪)と言う感覚を共有できていたら嬉しく思います。 

続いて、がんを患う当事者である、ジャスミンこと7期井村さんによる、アトリプシー/ART+3Cの実践が共有されました。アートを用いて自己表現することで、どのように人と人とがつながっていくか、具体的な活動事例を交えながらのお話が広がりました。 

がんの治療中に、娘さんと絵を描いてケアされた経験から、その作品を世に披露したいとの思いが募ったそうです。アルコールインクアートで闘病生活の中で感じた思いや痛みを表現し、タイトルやキャプションに気づきや生きることについて社会に伝えたいことを書いた作品が、百貨店でのイベントで展示・販売されました。 

約200人の来場者と出会い直し、つながりを得たというこの経験から、社会にいる人たちが、がんを患うことを他人事ではないと思える社会をつくることができれば、闘病者やご家族が抱える問題を軽減できるのではないかと井上さんは考えます。そして、次の実践として、闘病者やご家族に声をかけて絵を描いてもらい、その作品をデザインしてスカーフというアピアランスケアになりうるプロダクトを、今、つくっています。(世話人川上)

カラフルハートスペースmable*clover
▼アトリプシー/ART+3C わたしたちでつくる、ケアとアートのしくみ:https://www.art3c.jp/