第47回定例会 私たちが目指すべき「超福祉」の社会とは


開催日:2024年6月22日(土)
第47回定例会は、ピープルデザイン研究所代表の田中真宏さんをお迎えし、『私たちが目指すべき「超福祉」の社会とは』との演題でお話を伺いました。
「超福祉」とは、ダイバーシティ、インクルージョンをさらに深化させ、一言でいうと障害のある方が憧れを持ってみられる社会です。世の中の「意識のバリア」を「憧れ」へ転換させる、心のバリアフリー、意識のイノベーションを“超福祉”と定義しています。また、団体名でもある「ピープルデザイン」には、心や意識のバリアフリーをクリエイティブに実現しようというメッセージが込められています。
障がい者・高齢者・LGBTQ・子育て中の父母・外国人の『5つのマイノリティ』を対象に、その方々の社会課題を、モノづくり・コトづくり・ヒトづくり・シゴトづくりの『4つの切り口』で解決することを活動の軸に置き、そこから性別・国籍・年齢・身体・障がい等に関わらず、誰もが自然に混ざりあう社会を目指しています。
ハンディを可能性と捉え、新しい歓びから人を動かす力を。それがピープルデザインの活動の源泉です。
新しいカルチャーが生まれる街として注目される「渋谷」で開催した「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」では、大きな反響を得ることができました。教育から変えていかなければとの思いから「超福祉の学校」も文部科学省、渋谷区、東京都教育委員会等と共催しています。一方、就労体験プロジェクトでは、行政の財源だけに頼らないスキームを構築し、イベントを通じての意識のイノベーション活動を展開、発信。そのノウハウを無償で提供しています。
オリジナルな考え方やビジョンを提唱して多方面で活躍されている田中さんならでのお話に、現役生を含む参加者から質問や感想が数多く寄せられました。一つ一つの問いに丁寧に向き合い、対話を重ねる田中さん。その真摯な姿に、時間を押しての「おかわりタイム」で交流が続けられました。この短いサマリーではとても伝えきれない数多くの活動、そして「超福祉」の概念について、ぜひピープルデザイン研究所のWebに訪れ、触れてみてください。(世話人原田、川原)
ピープルデザイン研究所 https://www.peopledesign.or.jp