第3回定例会 芸術の力を社会へ!

NEXT DOOR 世話人

開催日:2020年8月22日(土)

NEXT DOOR第3回定例会は、「芸術の力を社会へ!」をテーマとして2人に登壇いただきました。

 

3期生大村です。DOORを修了後、藝大の大学院博士課程に進み、学びを続けています。

厚生労働省の平均寿命の年次推移の資料によれば、1947年で50歳だった平均寿命が、2019年では男性81.41歳、女性87.45歳で、たった1世紀足らずの短期間に平均寿命が30年以上も増えています。
もともと人間の身体は、これほどまでの長寿に耐えうる作りではないようで、現代人はだれもが、人生の最終段階を何かしらの障がいを抱えて生きることを余儀なくされることとなりました。障がいを抱える人と生きる環境、障がいを抱えながら生きていける環境が当たり前になるよう、社会認識の高まりを願います。

写真の服は、様々な素材からなる既成の布に、墨で描き、自分で仕立てたものです。服は、社会性を象徴するものではないかと感じており、いろんなお作法や生きにくさの象徴でもあり、その逆でもある。そのようなことを考えながら、服作りにはまっています。(3期大村)

 

3期生柿田です。DOORの受講で、多くを学び、考えました。藝術は答えのない課題に寄り添うのが得意なこと、その力は優しく強烈で、時として多くの人を揺さぶるメッセージとなりうることなど。この発想をビジネスの世界と融合させてみたいと思いました。

社会課題に藝術的な視点やアプローチを混ぜ込み、事業とすることで、藝術的な活動が、サステイナブルに自走できる状況をつくり、関わるアーティストの方々の生活の糧となれる仕組みづくりを志向して、プレゼンを行いました。

この回でみなさんへ呼びかけ、私のアートプロジェクトに関心を寄せてくださる方々を募りました。藝術の力を社会へと、還元できる第一歩を踏み出します。(3期柿田)

 

談話の後、ブレイクアウトルームを利用して交流会を2回行いました。柿田さんの呼びかけにより分科会がまた一つ立ち上がったことを受け、参加者それぞれが捉えている課題と現在の自身の活動内容を、積極的に交換することができました。(世話人川原)