第16回定例会 写真|氣がいざなうウェルビーイング

NEXT DOOR 世話人

開催日:2021年9月25日(土)

NEXT DOOR第16回定例会は、「ウェルビーイング」をテーマとして、「写真」と「氣」を介したそれぞれのアプローチを2人に紹介いただきました。

4期生の安東さんは、幼少期から人生に深く関わってきた写真の価値を「育み、癒し、治す」ものへ広げたいと活動しています。リラクゼーションやレクリエーションにもつながる家庭や病院、介護の現場での取り組み例が紹介されました。写真を部屋の壁に貼ったり、一緒に撮ったり撮られたりすることで、発話やコミュニケーション、多世代交流を活性化させ、自己肯定感を高めることができます。

また、人生のかけがえのない瞬間である「今、ここ」の大切さに気付く「マインドフルネス」に、一期一会の一瞬の感動を記録する写真を介在させた「フォトフルネス」のミニ体験会も行われました。
スマートフォンの中からカメラロールを開き、ビビッ!ときた写真を一枚選びます。
季節はいつ?何が、誰が写っている?「その時」の自分にタイムスリップします。
聞こえる音は?匂いは?味覚は?手の先に残る感覚は?最後に得られた、始める前とは「違う感覚」を胸に抱き、時々思い返すことで人生の素晴らしさに気付けます。
自分と向き合う豊かで静かな時間を、皆で共に過ごすことができました。

先日傘寿を迎えたばかりの4期生外山さんは、昨年最年長でDOORを受講しました。
長年ホリスティックやヨーガなど東洋の医学、哲学を学び氣功教室を開く外山さんは、「心もからだも、美しく元気に生きていく」と題し、その理念を支える「氣」は「米」の字に八方に広がる深い意味があり、「氣が通う」=コミュニケーションそのものを表していると語りました。

私たち一人一人が「氣体」でできていることを感じてもらうため、画面の奥の外山さんのファシリテーションで参加者全員が合掌。両手のひらを強く、素早く擦り合わせ……、パッ、と開くとじわり、ぴりりと毛細血管の「開く」感覚が得られました。
続いて4期生で動禅呼吸法・生命の舞を体験した時の映像もシェアされました。綿棒で作られた結晶のような幾何学模様の立体を両手に抱えての舞では、外山さんの身体の柔らかさに感嘆の声が上がりました。それは心の柔らかさに直結しているように感じられました。

「写真には人それぞれの物語が秘められている。写真で記憶を呼び起こしその物語を追体験することができる」「笑う波動が基礎の基礎、まずは自分自身を癒すこと」との登壇者の言葉と体験会を経て、ウェルビーイングへと至る2つの視点を得ることができました。(世話人川原)