第38回定例会 「未来をつくるKaigoカフェ」 ~ 10年後の介護の未来、わたしの未来

NEXT DOOR世話人

開催日: 2023年8月26日(土)
 
第38回定例会は、未来をつくるKaigoカフェ代表の6期生高瀬さんをお迎えし、これまでの Kaigoカフェの活動や介護業界を取り巻く現状と未来への思いについてお話を伺いました。
 
施設や事業所、専門職など個々の領域の中で完結しがちな介護の世界。もっと外との情報交換や多職種での横のつながりをつくろうと、高瀬さんがKaigoカフェを立ち上げて丸11年が経ちました。
介護=3Kのイメージを払拭したいとの思いもあり、当初から積極的に情報発信をしていく中で、同じ悩みや問題意識を抱えた人が次第に集まり、毎月100~150人規模のカフェを開催するまでになりました。
その動きは全国各地に広がり、地域を越えてつながるオンライン化にも早くから取り組み、それがコロナ禍に突入した際にオンライカフェの開催にもすぐにつながっていきました。
 
これまでカフェで取り上げたテーマは300以上におよび、学校への出前授業や企業との連携、カフェ型の場づくりや勉強会の支援を目的としたファシリテーター講座の開設など、時代のニーズに合わせた施策も次々と実施されました。
クラウドファンディングも活用しながら、kaigoカフェを通じた介護の世界の視野を広げる活動や地域コミュニティづくりを積極的に展開していきます。
 
活動紹介の後は、世話人安東とのクロストークや参加者との質疑応答を行いました。
「カフェを継続的に運営していくための秘訣は?」「ケアとアートの交わる世界にはどんな可能性があるのか?」「高瀬さんが考える未来の介護のカタチとは?」など、一つ一つの質問にじっくり丁寧に答える高瀬さん。
まるでカフェにいるようなくつろいだ雰囲気の中で、ゆるやかに交流を楽しみました。
 
素晴らしい場づくりを実践されてきた高瀬さんの語り口は、あくまで自然流。その柔らかな人柄と行動力に魅せられるからこそ、周囲にはいつも沢山の人が集まり、その輪が広がり続けていると感じました。(世話人安東)