第34回定例会 すべての人にアジトを発見する「さいたま de 海賊」と「死刑囚の描くアート」

NEXT DOOR 世話人

NEXT DOOR第34回定例会は、3期生の小泉さんをお迎えして「さいたまde海賊」の活動と5期生玉木より「死刑囚の描くアート」の2つのテーマで開催しました。

3期生の小泉さんは、亡くなったお父さんが経営していた写真撮影スタジオをどのように活かしていけばよいか思いをめぐらせた結果、プラスのイメージをもって使ってくれそうな芸術領域の人々の活動の場にすることを決意したそうです。
その始めの一歩から今まで、地域とつながりのあるスペースとして「STUDIO・45」という素敵な活動を続けています。DOORでの学びを活かしながら、仲間と時にはぶつかり合い、時には励ましあいながら2020年には「さいたま国際芸術祭」の一般公募枠で作品を出展します。
活動を通して「アートと福祉とは、自分のアイデンティティを見つける行為である」と認識されているそうです。「排除のない、総ての人のアジト」を発見する「さいたまde海賊」の活動コンセプトである「オモイをカタチに」を実現する場として、また、スタジオの運営を通してフラットな自分を取り戻せる場所として展開しています。

5期生の玉木からは日本における死刑制度の現状をクイズ形式で皆さんに考えていただいた後、死刑制度に反対か賛成かという問いを投げかけました。
「秋葉原通り魔事件」の加藤智弘死刑囚は死刑が犯罪の抑止力にはならなかったケースとして。
「やまゆり園事件」の植松聖死刑囚は社会の優勢思想の氷山の一角としての一面を。
それぞれの描くアートとともに感想を述べさせていただきました。このような皆と語り合える場で受刑者というマイノリティの問題を取り上げ、事件を風化させないことが大切なのではないかと思います。(世話人玉木、川原)