7期生による「DOOR修了後の学びと実践、第2章へ」~「あそびとこころのみかた展」

7期生 けあそびーず

2023年度の「ケア実践場面分析演習」で「子どもたちの生きる環境」をテーマに学んだ受講生が、DOORで実践した学びをさらに広く社会に問いかけていくことはできないか…と7期生に呼びかけ、集まった有志によって「あそびとこころのみかた展」を開催しました。(2024年7月22日~28日/東京池袋・みらい館大明にて)

企画ごとにメンバーを出し、3月から週に1度のオンライン打合せで対話を重ねて、コンセプトを「あそんでまなんでシェアするケア!」、グループ名を「けあそびーず」に決定。来場者に「ケア=ポジティブな体験」として記憶に残る体験の提供と、福祉やアートを身近に感じてもらえる場づくりをめざし、役割分担を決めながら準備を進めてきました。会場探し、藝大卒業生対象の助成金「I LOVE YOU プロジェクト」の申請、フライヤー、WEB、インスタグラムなどの広報、予算・物品の管理・保険・会場との調整といった事務方、スタンプラリーや明後日朝顔などの会場演出……さまざまな属性の修了生が知恵と経験を出し合い、互いににじみあう中で、最終的に18種類もの展示・体験型展示・参加型イベントを展開。まさにDOORらしい多彩さを持った、手作りのアートプロジェクトになりました。

7日間で、近所のこどもからお年寄り、先生方や助手のみなさん、各代のDOOR修了生など300人近くの方があそびに来てくれました。ケア実践場面分析演習の取材先である児童養護施設のこどもたちが来てくれたのも大きな喜びでした。そして、会期終了後、活動を続けたり、新たな環境に飛び込んだりしている人が多いのも、特筆すべき点かもしれません。主催者をはじめ、全国から馳せ参じ、遠方からLINEなどで気持ちを寄せてくれた同期の仲間たちがいます。2月の修了展、3月の懇親会、4月の記録集製作…と藝大のご理解ご協力のもと自主企画を次々立ち上げ、成し遂げてきた機動力とチームワーク……それを可能にした「DOORを開けて出会う力」こそが、私たち7期の一番の宝物だと思います。(7期 福山佳子)