第29回定例会 DOOR1期生の“ビジョン・メーカー“に聞く!これまでのこと、これからのこと

NEXT DOOR世話人

開催日: 2022年10月22日(土)

「アート×福祉」をテーマに「多様な人びとが共生できる社会」の実現を目指して学び実践してきたDOORプロジェクト、その始まりはどのような感じだったのでしょうか。
NEXT DOOR第29回定例会は、COVID-19もZoomも無かった2017年に、初めてDOORをノックした1期生の白石さんと宮原さんのお二人を招き、DOORでの学びやご自身の活動、お互いのこと、今後の展望などをお話しいただきました。

白石さんは、東京藝大大学院映像研究科を修了後、アニメーション映像作家として数々の作品を手掛けながら、アニメーションの魅力を伝える各種ワークショップも開催しています。コロナ禍での美術館の空いたスペースを活用した影絵のワークショップや、自閉症の子どもたちと遊びながら表情の作り方を学べるアニメーションのワークショップなど多彩な活動の紹介の後、身近にある小物を使ってその場でアニメーションをつくるプチワークショップを参加者と行い、大いに盛り上がりました。

宮原さんは、ミュージシャンのCDジャケットや企業の商品カタログなどの写真撮影で活躍された後、ロンドンへ留学し、帰国後は著名人のポートレイトを中心に現在に至るまで写真家として精力的に活動されています。自身の作品ポートフォリオを物語のページをめくるように一枚一枚丁寧に振り返りながら、自らの人生体験を重ね合わせたエピソードを紹介されました。

お二人のお話と作品紹介の後、世話人の4期安東も加わりクロストークを展開。
DOOR1期を受講していた頃からお互いの活動に注目し、さまざまなコラボレーションをしてきた二人のDOOR受講のきっかけは、アートの表現活動をする中で「アート以外のもの」に視野を広げたいと思ったことだったそうです。
多様性に目を向けることで自身の表現の幅を広げることにもつながっていき、その中から1期生の「DOOR LABO」と呼ばれる活動が立ちあがり、「100メートルえのぐ」やTURNフェス参加、オリパラに連動したアニメーションリレー企画など、さまざまな活動に広がっていきました。

最後に、宮原さんがディレクションし白石さんがアニメーションを手掛けたプロモーション映像の最新作がお披露目され、今後さらに期を超えたコラボレーションをご一緒していきましょう、とのメッセージとともに閉会しました。
「写真」や「映像」というアート表現を追求する “ビジョン・メーカー“ のお二人の目に映る「アート×福祉」の未来が、DOORのつながりの中で今後どのように可視化されていくのかが楽しみです。(世話人安東)

<参考URL>
・白石さん公式サイト
http://keikoshiraishi.com/
・宮原さん監修・白石さんアニメーション担当の大森山王ブルワリー(1期生町田さん)プロモーション動画
https://youtu.be/TgQVLVdUYzU