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  • プログラム実践演習
2018
6/16

オリエンテーション / フィジカルコミュニケーション

講師: 日比野克彦(東京藝術大学 美術学部長)
 

プログラム実践演習は1年間を通し、「人と交わる場所を生み出す」「これまで会ったことのない人とふれあう時間を作る」「様々な人が同じ時間、同じ場所をどのように共有するか考える」ワークョップの企画立案をグループ単位で行ないます。

オリエンテーションとなる集合場所は、広々とした体育館。
受講生が何が起こるか少し不安な面持ちで集合しているところに日比野先生が登場、まずはラジオ体操からスタートです。

体操の後は今年のテーマが発表されます。テーマは「フィジカル・コミュニケーション」。
「身体でコミュニケーションする」「身体を使って表現する」…ダンス、踊りだけではなく、意識せずに行なっている、仕草、振る舞い、手を振る、頷く、あくびをする、瞬く、など、あらゆる行為の中にシグナルが潜んでいます。

先生からの一つ目の指令は「私たちの身の回りにあるフィジカルコミュニケーションをグループ内で意見交換し100個あげてみよう」。受講生たちはざわざわとグループに分かれ、自分の思うフィジカルコミュニケーションを大きな模造紙に書き込んでいきます。

次の指令は「100個挙げたものを1から順番にグループメンバーみんなで一緒にやってみよう」。みんなの前で100の動きを順番に行ないます。それぞれの動作、仕草が次々と繰り出されます。

ウォーミングアップはここまで。お昼の後は上野公園に出かけてパブリックな場所で実践です。
「フィジカルコミュニケーションの魅力が伝えられるイベントを考えて上野公園で実践してみよう」
上野公園に来た観光客や美術館を目当てにやってきた人たちは、受講生の行為にのってくれたり、しらんぷりしたり、笑顔になったり、驚いたり。新しいコミュニケーションを知らない人たちにどう伝えるか、試行錯誤が続きます。

最後に体育館に戻って、どんなコミュニケーションを行なったか、人々の反応や反応や感じたことを発表しました。
今日の3つの指令で得た体験をもとに、これから半年、このグループで「フィジカルコミュニケーション」を追求します。