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2017
6/26

共生社会を考える8「アジャイル開発と介護のICTシステム」

講師: 藤原 士朗(ケアコラボ株式会社 代表取締役)
高齢者介護施設や障害者福祉施設など、ケアの現場で活用されるアプリケーション「ケアコラボ」を開発する藤原士朗さん。
「ケアコラボ」は、これまで紙に記録されてきた日々の記録をICT化するアプリケーションです。項目ごとにまとめられていたデータを、利用者中心のいわゆる「タイムライン」で表示されるようにしたことや、日々のケアを「見える化」したことが主な特徴です。それにより、記録と報告が同時でき、利用者の家族ともシェアされて、「いいね」などの反応やコメントがつき、介護者のやりがいにもつながったり、また、検索機能によりデータが経営資源となり、さらに蓄積されたものはビッグデータにもなり得たりします。現場の効率を上げるという点よりも、ツールによって介護の日常を開き、ケア現場の人々の行動や関わり方を変えていきます。

「ケアコラボ」は、開発しながら運用を行うシステム開発(「アジャイル開発」と呼ばれる)の手法で、実際に現場に実装されている現在も、現場からのフィードバックを受けて定期的に新しいニーズに応え、細かい修正を加え改善を行う、というようなクライアントと共同で構築していきます。福祉は一人一人への対応するごく個別的な出来事の積み重ねであり、そこにクリエイティビティが宿るという視点に基づいているのです。

講師プロフィール

ケアコラボ株式会社 代表取締役

藤原 士朗

プログラミングに出会ったのは高校生。すぐにプログラミングに傾倒し、その流れで情報系の大学へ。2004年度にTIS株式会社に入社。アジャイル開発のプロジェクトを経験した後、2005年12月に社内SNS:SKIPを自社向けにリリース。2009年にSKIP事業を専門で行う社内ベンチャー「SonicGarden」に参画、このタイミングでプログラマからマーケティング・営業へとジョブチェンジ。2011年、TISからのMBO(経営陣買収)を行い、ソニックガーデンを創業。代表取締役副社長(COO)に就任。2015年11月11日にケアコラボ社を設立し代表取締役に就任、現在に至る。

現在は「納品のない受託開発」の初回相談(年間100件)を全て担当している。