1981 年神奈川県生まれ。2011 年東京工業大学大学院博士課程修了、博士(工学)。2013-16 年 日本工業大学助教。2015 年より t e c o を共同で設立。現在、東京大学、東京藝術大学などにて 非常勤講師。住宅や福祉施設の設計、まちづくり、アートインスタレーションを手がけるなかで、仕 組みや制度を横断する空間づくりを試みている。主な作品に住宅「向陽ロッジアハウス」、訪問介 護事業所「地域ケアよしかわ」(2014)、「幼・老・食の堂」など。
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- 必修科目
- ケア実践場面分析演習
2021
1/31
ケア実践場面分析演習 各チーム制作 実習先:江戸川区児童相談所 はあとポート
講師:
金野千恵(建築家/teco)
<実習先の概要>
2020年春に東京都の特別区ではじめて開設された江戸川区児童相談所・一時保護所。
子ども家庭支援センター機能を内包し、指揮系統、支援対応、窓口と3つが一元化。
相談、一時保護、措置、民法上の権限、その他(児童に関する運営支援や、ネットワーク化の推進)5つの機能を持っている。
児童相談所とは、子どもに関する総合相談窓口で、18歳未満の子どもに関することであれば、どんなことでも誰でも相談可能。その他、里親の登録に関する手続きなども行っている。「一時保護所」は虐待の疑いがある子どもを緊急的に保護する施設。
<実習の様子・テーマの設定までの道のりなど>
児童相談所で行われていた様々なプログラムへ、チームメンバー各々で意欲的に訪問また参加し、チーム内ではZOOMなどのオンラインを活用し、それぞれ感じたり思ったことを定期的に共有しました。チームとして何ができるのか?どうしていきたいのか?初めから答えは出ませんでしたが、実習のテーマであった子どもの生きる環境を、メンバーそれぞれが念頭に持ちつつ繰り返し対話していきました。
<作品のタイトル>
こころのみなとでまってるね
<作品について(概要・誰に伝えたいかなど)>
チームで対話する過程で、共通して「子どもから子どもたちへ。」と言う思いがあり、一時保護所の子どもたちとの触れ合いや活動を、また子どもたちに届けれる絵本と言う形にしようと言う運びになりました。
児童相談所を見学した際に、心理療法に使われる箱庭からインスピレーションを受けて、土台となる箱をメンバーによって手作りし、そこへ「こんなのあったらいいな。」「これ好き。」と保護所の子どもたちが思ったり想像するものを、カラフル粘土を使って一緒に製作しました。そして、乾いてボロボロになっていく粘土と葛藤しながら、メンバーによってカメラ撮影し、なるべく子どもたちの世界観やストーリーが表現されるよう纏めていきました
<全体を通しての感想>
保護所の子どもたちと製作する前は、事前に職員さんたちと打ち合わせ、また情報収集する中で、様々な問題や背景を持った保護所の子どもたちが、初めて会う大人わたしたちDOOR生と一緒に製作してくれるのか?子どもたちは何か表現してくれるのか?懸念する声もありましたが、いい意味で子どもたちは想像以上に、わきあいあい楽しく、生き生きと製作する姿に、その場にいた職員さんはじめメンバーが感銘を受けました。
(文責:江戸川区児童相談所 はあとポートチーム)
2020年春に東京都の特別区ではじめて開設された江戸川区児童相談所・一時保護所。
子ども家庭支援センター機能を内包し、指揮系統、支援対応、窓口と3つが一元化。
相談、一時保護、措置、民法上の権限、その他(児童に関する運営支援や、ネットワーク化の推進)5つの機能を持っている。
児童相談所とは、子どもに関する総合相談窓口で、18歳未満の子どもに関することであれば、どんなことでも誰でも相談可能。その他、里親の登録に関する手続きなども行っている。「一時保護所」は虐待の疑いがある子どもを緊急的に保護する施設。
<実習の様子・テーマの設定までの道のりなど>
児童相談所で行われていた様々なプログラムへ、チームメンバー各々で意欲的に訪問また参加し、チーム内ではZOOMなどのオンラインを活用し、それぞれ感じたり思ったことを定期的に共有しました。チームとして何ができるのか?どうしていきたいのか?初めから答えは出ませんでしたが、実習のテーマであった子どもの生きる環境を、メンバーそれぞれが念頭に持ちつつ繰り返し対話していきました。
<作品のタイトル>
こころのみなとでまってるね
<作品について(概要・誰に伝えたいかなど)>
チームで対話する過程で、共通して「子どもから子どもたちへ。」と言う思いがあり、一時保護所の子どもたちとの触れ合いや活動を、また子どもたちに届けれる絵本と言う形にしようと言う運びになりました。
児童相談所を見学した際に、心理療法に使われる箱庭からインスピレーションを受けて、土台となる箱をメンバーによって手作りし、そこへ「こんなのあったらいいな。」「これ好き。」と保護所の子どもたちが思ったり想像するものを、カラフル粘土を使って一緒に製作しました。そして、乾いてボロボロになっていく粘土と葛藤しながら、メンバーによってカメラ撮影し、なるべく子どもたちの世界観やストーリーが表現されるよう纏めていきました
<全体を通しての感想>
保護所の子どもたちと製作する前は、事前に職員さんたちと打ち合わせ、また情報収集する中で、様々な問題や背景を持った保護所の子どもたちが、初めて会う大人わたしたちDOOR生と一緒に製作してくれるのか?子どもたちは何か表現してくれるのか?懸念する声もありましたが、いい意味で子どもたちは想像以上に、わきあいあい楽しく、生き生きと製作する姿に、その場にいた職員さんはじめメンバーが感銘を受けました。
(文責:江戸川区児童相談所 はあとポートチーム)
講師プロフィール
建築家/teco