• 必修科目
  • ケア実践場面分析演習
2020
10/11

ケア実践場面分析演習②チーム分け

講師: 金野千恵(建築家/teco)
前回のガイダンスでは実際に養育里親として、あるいはファミリーホームの補助者として家庭養護に携わる3名の方にお話を聞き、広く子どもを取り巻く環境や制度について学びました。

この日はまず、金野さんに体験を表現に落とし込んでいく具体的な例としてご自身の作品や、前年度までにDOORの受講生が制作した作品の作例をお話しいただきました。その後、13の実習先について説明を行い、受講生は自分の興味や課題を手がかりに実習先を選びました。今年度は新型コロナウィルスの感染拡大の影響が大きく、例年と異なり実際の訪問を行わず、オンラインでのみ実習を行う実習先も数カ所含まれています。

実際のケアの現場に入ることや、オンラインでいわゆる取材や講義からは得られない生の言葉に触れるという体験を経て、実習先との関係性を築き、通常の見学や授業からは見えてこない現場を知ることが制作の鍵になります。次回の中間チェックでは実習先がどのような福祉制度のもとに支援を行っているか・受講生のリサーチや体験内容・制作物のアイデアを発表します。

2020年度実習先:千葉みらい響の杜学園、千葉市児童相談所・一時保護所、江戸川区児童相談所・一時保護所、千葉県生実学校、社会福祉法人カリヨン子どもセンター、NPO法人文化学習協同ネットワーク、豊島区中高生センタージャンプ東池袋、ファミリーホーム、養育里親家庭、ロング朋子さん

講師プロフィール

建築家/teco

金野千恵

1981 年神奈川県生まれ。2011 年東京工業大学大学院博士課程修了、博士(工学)。2013-16 年 日本工業大学助教。2015 年より t e c o を共同で設立。現在、東京大学、東京藝術大学などにて 非常勤講師。住宅や福祉施設の設計、まちづくり、アートインスタレーションを手がけるなかで、仕 組みや制度を横断する空間づくりを試みている。主な作品に住宅「向陽ロッジアハウス」、訪問介 護事業所「地域ケアよしかわ」(2014)、「幼・老・食の堂」など。
http://te-co.jp