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2023
5/19

プログラム実践演習①ガイダンス

講師: 菊地良太(アーティスト)
今年度のプログラム実践演習のテーマは「センサリールーム」。

公益財団法人日本サッカー協会(JFA)と東京藝術大学(DOOR)が協働し、2021年度より実施している「センサリールームプロジェクト」(監修:日比野克彦)に参加します。

センサリールームとは、強い照明や大きな音、人混みが苦手な人たちが安心してスタジアムで観戦できるよう配慮した空間のこと。2021年度には受講生とともに「居心地がよい空間」をテーマに一年を通して感覚過敏などの特徴がある子ども・家族が安心して観戦できる環境を考え、制作しました。

今年度もセンサリールームをテーマに制作を行い、授業の終盤で JFA主催の試合など、実際の現場で使用できるよう実装を目指します。

初回のガイダンスでは、授業担当する菊地良太さんや、このプロジェクトを監修している日比野学長、JFAのセンサリールームの担当である川瀬みどりさん、一人一人の自己紹介に加え、

・なぜセンサリールームプロジェクトが始まったか?
・JFAの社会貢献活動について
・昨年度までのセンサリールームプロジェクト
・今年のコンセプトや授業の流れ

などが発表されました。

これまでの一連の制作・実施して、センサリールームが備えている防音・落ち着く・隠れられる・カスタマイズできるなど機能の根本の部分には、試合観戦の困難を抱える子どもや家族を「迎え入れる気持ち」「迎え入れる形」がある、ということが見えてきました。

今年度はこの「迎え入れる気持ち」「迎え入れる形」からスタートし、センサリールームとは何か、居心地の良いまちとは何か、世界とは何か、ということを、講師と一緒に制作を通して探っていきます。

2021のプログラム実践演習の様子
https://door.geidai.ac.jp/curriculum-list2021/?y=2021#a2

講師プロフィール

アーティスト

菊地良太

1981年千葉生まれ
フリークライマーとしての独特の視点を美術表現へと変換させ、都市や風景に内在する様々な領域や境界線を可視化させる作品を発表している。

2022 icon contemporary photographyⅡ AXIS Gallery(東京)
2022 SIDE CORE 「路・線・図・Ⅱ」Gallery Trax (山梨)
2021 北アルプス国際芸術祭2020-2021 (長野)
2019 「尊景」鉄道博物館 (埼玉)
2018 「そとのあそび展〜ピクニックからスケートボードまで〜」
      市原湖畔美術館(千葉)