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2017
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人間形成学総論

講師: 渡邊祐子(東京藝術大学 非常勤講師)
人間の性質や能力を育て形成する、「陶冶」としての教育のあり方や機能についての学ぶことを通じて、芸術活動全般にかかる「形づくること」の基礎的な理解をすすめる。具体的には、現代社会における教育の問題を捉えることから出発し、人間形成の基本原理に戻る連環のなかで、陶冶としての教育学を扱う。

講義日程と内容

9月9日(土)9:30-17:00
1. ガイダンス
2. 現代日本の教育目標とは何か
3. 「教育」という言葉の理解① 教える側からの教育理解
4. 「教育」という言葉の理解② 学ぶ側からの教育理解

9月10日(日)9:30-17:00
5. 教育的価値の問題をめぐって① 学びの意味(学力問題)とは何か
6. 教育的価値の問題をめぐって② 教えの意味(教科問題)とは何か
7. 教育的価値の問題をめぐって③ 人間性の形成とは何か

9月15日(金)9:30-15:00
8. 教育環境について① 教育病理現象とその対応
9. 教育環境について② 問題行動に対する理解
10. 教育環境について③ 居場所と教育

9月16日(土)9:30-17:00
11. 教育関係の構造① 信頼関係の本質とは
12. 教育関係の構造② 共生の意味とは
13. グローバル化時代の教育① 他者理解の原理と言語
14. グローバル化時代の教育② 教育環境の原理と社会
15. 教育することは可能か 人と社会の間に立つことの意味―総括(レポート)

講師プロフィール

東京藝術大学 非常勤講師

渡邊祐子

東北大学大学院教育学研究科博士課程修了後、2016年より現職。美術館における来館者の学びのプロセスを研究するほか、今日の美術館や社会に即した教育実践のあり方を現場で模索している。