「かたるべ会」で音楽指導をはじめました

2期生 額田 優美
「ケア実践場面分析演習」の授業で出会った、横浜市にある社会福祉法人「かたるべ会」。
日中の作業やグループホーム、音楽や演劇のイベントを取材する中で、明るく開放的な居心地の良さ、障碍の有無に関係なくできることを認めて伸ばしていく空気を感じました。私が好きな音楽や演劇を大事にしていることも嬉しく、次第になにかできないかと思うようになりました。

そして、4月より月に2回ほど、かたるべ会「うれしの」(生活介護、就労継続支援B型、就労移行)に通う18歳~67歳の方々、さらに「放課後等デイサービス」に通う小学1年生~高校3年生を対象に、リトミック(音楽と動きを使った教育)を土台にした音楽指導をはじめました。
さまざまな障碍があっても、みなさん楽しいことが大好き! 発話がない方も、音楽を通して自己表現活動の場があることで、生き生きとした表情や行動をみることができ、嬉しく思います。

障碍の程度はさまざまですが、全員が参加できるプログラムを毎回考えています。
①音楽を聴いて自分から動く活動
②仲間と触れ合い、協力する活動
③音を通しての自己表現活動
④好きな歌をみんなで歌う

DOORの学びによって、障碍のある方々と音楽を通して交流ができるようになり、私の世界も広がりました。
「楽しみにしているよ」「今度いつ来る?」「今度〇〇を歌いたい!」と話しかけてくれる方々。発話がなくても、楽器の音をならしたり、身体を動かすことで音楽を楽しむ方々。
活動の積み重ねによって音への反応に敏感になり、できなかったことができるようになる、参加しなかった方が参加するようになるなど、驚きや発見があります。
 先日、かたるべ会理事長から、「表現活動には意味がある。ふだん指示されて行う仕事が多いので、自分から動く、自分で自分の身体を動かすことに意味がある。それは脳を使っているのです。」というお話を伺いました。
 魅力的な「かたるべ会」、これからも楽しみです。